【感想】P5
※前ブログ2016/12/21投稿記事の再掲。
宣言通り今更感溢れるP5感想です。現在2周目プレイ中。
とりあえず叫びます。
\怪盗業とても楽しかったーーーーーー!/
久々に「ゲームとして」1から10まで楽しいゲームをしたなあと思わせてくれた作品でした。それくらいシナリオもキャラクターもコミュの在り方もバトルシステムもダンジョン攻略も、好みど真ん中な作品でした。こんなに隅から隅までやりつくそうと思ったのは実に6年ぶりぐらいだろうか……? 今までプレイした中でも特に思い出の一本になりました。
5の何よりいいなあと思うところはダンジョン攻略中以外の行動もほぼすべて怪盗業に集約されること。日々の勉強も人との交流も、全ては怪盗業のため……と言っても過言ではないと思うほどに怪盗業一色でした。
今回コミュで交流を持つ面々も、ペルソナを強化するための各コミュの担当者というものだけでなく、主人公にとっては友人というより「協力者」とも呼ぶべき存在なのが新鮮でした。きっぱり取引関係と宣言して始まる関係って良いと思います。何よりみんな良いスキルくれる……嬉しい……。
それにしても、前作発売から間があるとはいえ4からここまで変わるか、と思わずにはいられないゲームでもありました。
もちろん、これまでにあったお約束のシステムはきちんと残しつつ、怪盗業に合わせてペルソナ入手方法や、ダンジョン攻略の”お作法”やアクションの追加などという点で新しさを出すのは本当にすごい。いや本当にすごい(語彙力)。
……と、ネタバレに触れないところで長々と書いてきましたが、結論:良いゲームでしたよ!ってことで気になる方は公式ネタバレ解禁前にプレイしていただきたいと思います。そして一緒に騙されたー!って叫ぼう。
さて、残りはネタバレになりますので畳みます。
中でもエンド分岐、犯人に関する言及があるため、未プレイの方は閲覧をご遠慮ください。本作は間違いなく知らないからこそ楽しめる作品ですのでー!
▼以下ネタバレ
<双葉ーーー!好きだーーーーー!
と主人公には叫ばせたかったのですが叫ばなかったのでここで叫んでみました。というわけで(?)、双葉が好きです。4の正義・法王コミュに胸を押さえた身としては隠者・法王コミュに泣かないわけがなかった。と言いつつ一周目は優しさのパラメータが足りなくて法王埋められませんでしたが、昨日二周目で法王コミュ終わらせて咽び泣いているところなので問題はありません。
<お義父さん、双葉のことは幸せにしますんで……!
そういうことなので自分のプレイする主人公は何周しようが双葉が彼女です。5主人公はルブランマスターになって双葉の帰りを待つ男になればいいと本気で思ってます。
さて、今回のひっかけキャラは明智だったわけですが、確かに思ったよりイイ性格しているなあとは夏には思っていました。でもそれだけでした。ええ、推理力はありません。パレスで操作するときも「ポーズwww」というだけでした。今思うと彼の目立ちたがり屋な点は笑うところではないと思うのですが。
明智と冴さんは蓋を開けるとどっちも父親に拘っている人間でもあって、そういう意味でも彼らの微妙な協力関係はかなり好きになりました。
明智の数少ない身近な大人であっただろう冴さんに対する本音が聞いてみたかったなあ。同族嫌悪でも良いようにされる女に対する無意識の同情心でもなんでも美味しかっただろうと思うだけに。実はどっかで喋ってないだろうか……明智ー……。
以上からわかる通り、全く推理なんてできなかったので、9月~12月のエンド分岐に至るまでは予想を大きく上回る展開になり、最高に気持ちよかったです。最初のわけのわからなかったシーンがニイジマ・パレスで繋がり、盤上をひっくり返す演出が素晴らしかった……! 胸熱ってこういうのを言うんだな……!
11・12月での怪盗業での派手な演出がある一方で、ラスト主人公が取った選択が出頭という静かな終わりだったのも嬉しかったところです。正しいと思うことを最初から最後まで貫く姿が何より格好いい主人公でした。
でも双葉泣かせたことは許さん(モンペ)。
それにしても5はこれまでとは違って、ずいぶん現実にリンクした作品だよなあと思います。
途中で怪盗が異様に持ち上げられる時期を見ていると、「ああ、今この現実でも彼らがいたら、きっとこうなるだろうな」と思わずにはいられませんでした。社会に対する閉塞感のようなものの中に身を浸して、「正義のヒーローが出てきて、私を救ってくれないかな(=私に都合のいい社会にしてくれないかな)」と思っている無責任な気持ちを描かれているようでちょっとドキっとする……。
でもだからこそ、「今」、この社会の状況を見ながら触れるからこそ楽しいゲームでもあるのかな、と思いました。