【感想】TOZ
※前ブログ2015/2/21投稿記事の再掲。
TOZクリア後しばらく燃え尽きていたのですがようやく最近元気になりつつあります……しかし情熱が燃え尽きるRPGだった……がくり
言いたいことは以下ネタバレのため畳みます。
▼以下ネタバレ
肝心のTOZ本編なのですが……どうしてこうなった???
正統派RPGという謳い文句に、もしや製作陣も振り回されていたのかというのはさすがに穿ちすぎでしょうか……
ある種ベタとも言える「伝承の通り導師が現れて世界を救い、伝承となる」という話を描こうとして手段として用いられていたはずのエピソードを、それがまるで描くべき目的であったと言っているように見えて仕方がなかったのです。特に終盤。
故に一つの話をしているにも関わらず、プレイヤーである私には話の繋がりが捉えられず何の目的で設置されたエピソードかもわからず、独立したかのように見えるいくつかのエピソードに対して、ただ「それぞれがあまりにも描写不足」と感じざるを得なくなってしまったのかなあ……という 完全な 推測 です。
一番悲しかったのは最後までスレイが”人間”として見れなかったこと。
これまで優しい世界に生きていた人が外ではじめて剥き出しの悪意に触れたとき、それでもそのまま笑っていられるとは私には思えないのです。
スレイももちろん傷ついていたとは思うのですが、それにしてはマイナスな感情が見えにくかったのです。時には全く見えない。それが恐ろしかった。だからこそ姫様だけじゃなくスレイも一度くらい「もういやだ」って言ってほしかった。
笑っていられるなら、「何故」笑っていられるのか。それを仲間の存在という言葉一言で終えずに、何かしらのストーリーとして描写されたかあるいはその一端でもはっきりと感じられる所作があったなら、きっとZメンバーにも好意だけではなく、愛着を持てたのだろうと思うと残念でなりません。
せめてスレイがあの聖剣を抜くときに人と天族の共存と土壇場で口にできるような夢を持った経緯だけでも知りたかったなあ……。